こいまえ

シングルマンのこいまえのレビュー・感想・評価

シングルマン(2009年製作の映画)
4.0
これは誰にでも起こりうる愛の映画で、絶望に死を決意した男が、
もう一度生きることに可能性を見いだすまでの再生の物語だ。
(残念ながら最後に、彼は死んだ恋人のもとに召されるが)

写真集をめくるように隅々まで計算しつくされた映像美は、その完璧さ故に反発を招くだろう。確かに美しい映像に、美しい旋律が流れている。
でもそこに描かれる悲しみは息がつまるほどに切実だ。
その切実さこそが、この映画の核。

コリンファースは、この映画がベストでは。

(2009記)
こいまえ

こいまえ