邦題「私を救わないでください」
- 2019年・97分・日本語字幕・나를 구하지 마세요(原題)
- 監督:チョン・ヨンギョン
- 出演:チョ・ソヨン、チェ・ロウン、ヤン・ソミン ほか
今日たまたまGYAOで映画「わたしたち」を、4年ぶりにみた。2回目。
この映画「わたしを救わないでください」も小学生が主人公なので、どうしても比較してしまう。
「わたしたち」は普遍的な女の子のいじめのやり合いオンパレードでヒリヒリしていたが、本作はもう少し現代的で人間関係もだいぶやわらかい。
事件による親の喪失、
心に影を負った子供という、ありふれた設定。
秀逸な作品となるためには
作り手が本当にその立場を知っていて、演者とともに、本質を貫く力量がないと、あっという間につくりもんくさくなる。
本作も練られてはいるけれど、つくりもん感がぬぐえない。
こうしたシュッとした顔の女の子が出てくると、どうしても敬愛するキム・セロン様を思い出すのだが、もちろん演技はその域にはなく。子役で演技してる、って感じ。
あーっ、死んだ鳥が出てきて、セロン似の子が土に埋める。この作者、ぜったいセロン作品にあこがれてる。
小学生に逃げたりせず、今のキム・セロンを主人公に、最高作品を作ってほしい。
でも、どっかで見た作品たちの焼き直しをするような作者では、そこ止まりかな。
日本でいえばジャニーズっぽいかわいい男の子が出てきて、その子とのやりとり。
役目がジョングクだって。BTS、におわせか。
ジョングクってどんな漢字を書くんだろう、と思ったら、「柾國」だそう。
ジョングク、MONO消しゴム使ってた。トンボ鉛筆の、日本のだ。
ジョングクの母親役の整形顔が邪魔をする。
素晴らしい映画「わたしたち」をみたあとだったから余計に、本作のアラがみえる。「わたしたち」の母親は、パラサイトの母親役をやってた人で、超絶うまい。子役ふたりも、本作とは比べものにもならない自然さで、感情表現も超うまかったし。
「ONLINE CINEMA@大阪韓国映画祭」で視聴。当選させていただきありがとうございました。