ダイヤモンド

パリのどこかで、あなたとのダイヤモンドのレビュー・感想・評価

パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)
2.5
メラニーとレミー。疎外感を抱えながらパリでひとり暮らす。マッチングアプリで手軽に出会いの機会を得るも、そこに感じるのは空虚感。鬱病の症状すら見られる二人は、自らを許せない罪悪感に苛まれていた。

幸せになりたいなら 過去を受け入れ 現実と向き合わないと…_。

二人の胸底に秘められたもの、それは過去に家族のことで負った傷。心理療法士の診察を受けることで、不調の原因に思い当たった二人は、その過去と向き合うことに。

地下鉄の座席で、薬局で、アジアン食料品店で、隣り合わせのアパルトマンで。
近くにいても、互いにその存在に気づかない。
つながりそうでつながらない、そのもどかしさといったら。でも最後の最後で、互いの世界が合流する。そこにたどり着くまでの道程こそ尊い。運命的出会いといえるのでしょう。
そしてそれを飽きさせずに見せるのがフランス映画の真骨頂。