RAMPO

剣客のRAMPOのレビュー・感想・評価

剣客(2020年製作の映画)
2.8
ストーリーは単純明快、悪党に拐われた娘を助ける、極論だけどそれだけ。
邦題及びジャケ写から読み取れる“超絶剣技”をいかに見せる(魅せる)かって辺りが本作の見どころ。

なんだけど、何か乗れない。今一つ突き抜けた爽快感がない。
いや凄いは凄いんですよ、先割の剣もカッコいいし、主人公テユルのアクションも如何にも達人然としててカッコいい。銃撃の中での剣技なんて手に汗握る迫力です。
でもそれが実質的なクライマックスで、その後のラスボス戦なんかはもう予定調和以上のものを感じなかった。

乗り切れない理由の一つに、やっぱり歴史ってのが影響してる様に思います。
本作冒頭に「これは史実に基づく創作である」旨の字幕が表示されますが、つまりはどれだけ主人公の剣技が凄かろうが、局地戦で相手を倒そうが、当時の朝鮮国が大陸の大国“明”や“清”に頭を抑えつけられ従属していた事実は変わらない。
そういう前提で観てるので、同じ民族で主人公以上の剣技をもってる武人キャラと対立させるより協力して抵抗したら良いのにって思ってしまう。

なので、個人的には「史実に基づく」って不要だったなと。
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