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ヤマドンガのspitfireのレビュー・感想・評価

ヤマドンガ(2007年製作の映画)
4.1
地獄に墜ちた泥棒が閻魔大王を出し抜こうとする、ラージャマウリ印のアクション・コメディ。ヤマは閻魔、ドンガは盗賊の意でストレートなタイトル付けです。南インド映画の特集があって各地の劇場で上映されましたが、以前にCSで録画してあったのでそちらで鑑賞しました。ただしパンフは購入済み。おうち熱風だ。

全編にユーモアと思い切りの良い描写が溢れており、3時間近い長尺も何のその。豪華絢爛なダンスシーンや冥界のセットも見応えがあって良いですね。
一方で、今見るとチープなCGはギャグの範疇と割り切ったほうが良さげ。雲に乗ってスイーッと飛んでいく閻魔様とか、笑いどころだと思うんですよ。

アクションも派手で、特に前半の金網ボールに捕まってからのアクションが目茶苦茶面白い。なんでああなったのかは一切不明だけどそのまま勢いで押し切って行くもんね。凄すぎる。

一方でキャラクターの感情は明瞭で、ハチャメチャな映像にもきちんとドラマを感じられるのがラージャマウリ監督作品のいいところだと思っています。悪人だらけなのにみんな愛嬌があって絶妙に憎めない感じで終わるの、コメディとしてとても良いバランスだと思いました。

うん、NTRシニア召喚は知ってても力技すぎる……
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