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チャトラパティのspitfireのレビュー・感想・評価

チャトラパティ(2005年製作の映画)
3.7
ラージャマウリ監督の比較的初期の作品。プラバースでサメと聞いておりましたが、開始20分ぐらいでプラバースとサメのバトルが始まって驚き。この頃はCGが全然こなれてなくて、まるっきりCGの海にCGのサメに合成の実写人間なのでドヒェーですよ。迫力があります。色んな意味で。
その後もラージャマウリ監督お得意の「英雄譚の再現」と、インド映画コテコテの「パワー系のファミリードラマ」が、イマイチ溶け込まずダマになったまま突っ込んできます。初期作で低予算なだけに未洗練で粗削りですが、後の作品に続く監督の作家性や、インドローカルIPのエキゾチックさは堪能できたと思います。
個人的には、イントロのクレジットとか弾道表現、ブリッジ回避にマトリックスの影響を感じたり。時代性ってありますよね。

しかしこれで日本語字幕のついたラージャマウリ監督作品を全部見てしまったのでした。充実感とともに一抹の寂しさもあります。生きてるうちにまた監督の新作が見られますように。あとSimhadriの日本語字幕も何卒。
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