「ジャンル:超スタイリッシュアクション＆ブロマンス」「ジャンル:超スタイリッシュアクション＆犯罪群集劇」しか撮れないと思っていたガイリッチーが遂に新しいジャンルを開拓するなんて…！！！！という保護者ツラをしながら観た。ユーモアもあの独特のカメラワークも控えめだったけど面白かった。3パターンの映画が撮れるようになってよかったな……
やっぱり「どこかの誰かの行動がどこかの誰かに連鎖して流れを作り、そうしていつのまにか出来た急流が登場人物たちを飲み込み氾濫する」的な描き方がメチャクチャうまい。撃たれたステイサムが倒れたまま目をかっぴらいて犯人を見つめているショットがつよすぎる。ロックンローラやスナッチとはまた違う、「ああ…(これがこうなってそうなるのね…)(脱力)」というため息がもれてしまう。あの日あの時あの場所で君に会えなかったら(会わない方がむしろ良かった)ってやつだよ本当。
ガイリッチーがめちゃ気に入っているのもあるしパブリックイメージもあるしで超大型新人のステイサムに笑ってしまったし安心感がすごい。メガロドンと戦った男だぞ。人間なんかに殺されるわけないんだよなあ……息をするように人を撃ち殺しててあまりの滑らかさに笑ってしまった。「「手練れ」」すぎる。
