鍋レモン

キャッシュトラックの鍋レモンのレビュー・感想・評価

キャッシュトラック(2021年製作の映画)
3.9
⚪概要とあらすじ
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」のジェイソン・ステイサムとガイ・リッチー監督が、「リボルバー」以来16年ぶりにタッグを組み、2003年製作のフランス映画「ブルー・レクイエム」をリメイクしたクライムアクション。

ロスにある現金輸送専門の警備会社フォルティコ・セキュリティ社では、特殊な訓練を受け、厳しい試験をくぐり抜けた警備員たちが現金輸送車=キャッシュトラックを運転していた。そこに新人のパトリック・ヒル、通称“H”が警備員として採用された。採用試験の成績はギリギリ合格というレべルだったHだが、ある時、トラックを襲った強盗を驚くほど高い戦闘スキルで阻止し、周囲を驚かせる。そして、彼の乗るトラックがふたたび強盗に襲われると、Hの顔を見た犯人たちはなぜか金も奪わずに逃げてしまう。周囲がHの正体に疑心を抱く中、全米で最も現金が動くブラック・フライデーにフォルティコ・セキュリティ社に集まる1億8000万ドルの大金を狙う強奪計画が進行していた。

⚪キャッチコピーとセリフ
“英雄(ヒーロー)か悪魔(ヒール)か”

「肝臓 肺 ひ臓 心臓」

⚪感想
アクション作品。

『リボルバー』がかなりハマらなかったので期待度はやや低めだったけど面白かった。

リュック・ベッソン監督×ジェイソン・ステイサムとは違い肉体的なアクションはそんなになく、ガンアクションが中心。
それでもナイフや首絞めや格闘技が少量あり楽しめた。

時間軸の入れ替わりが激しいけどそんなに難しくなく観られる。
同じ出来事が様々な視点で描かれるのが個人的に好き。

章ごとに分かれている仕様で、章のタイトルが内容にリンクの楽しさ。

キャッチコピーの通りジェイソン・ステイサム演じるパトリック・ヒルが英雄なのか悪魔なのかが味噌。

原題の「Wrath of Man」は直訳すれば「男の怒り」の意味だそうで。『キャッシュトラック』の方が内容が伝わるからどちらも良いタイトル。

ジェイソン・ステイサムにスコット・イーストウッド、ジョシュ・ハートネット、エディ・マーサン、アンディ・ガルシアと出演者が豪華。

ジェイソン・ステイサム。
やっぱり渋くてかっこいい。そして無敵。
ガンアクションでも他の人とは違うキレの良さ。

スコット・イーストウッド。
個人的に役に恵まれないイメージだったけど今作の役が似合っていた。少しクリス・エヴァンスみを感じる。

エディ・マーサン。
『おみおくりの作法』から好きな俳優さん。終始可愛いおじさんで終わった。

アンディ・ガルシア。
登場シーン少なめ。FBI捜査官。
ジェイソン・ステイサムとアンディ・ガルシアの共演は胸が踊る。

ジェイソン・ステイサムじゃなかったらここまで面白くないかもしれないけど良きアクション作品だった。



⚪以下ネタバレ



何故か襲った現金輸送車にいたボスに激ビビりする部下たちが改めて見ると死ぬほど面白い。襲う側だったし、ロンドンに帰ったんじゃないんかって思ってたんかな。

パトリック・ヒルの正体はギャングのボスで不運が重なり息子を殺されてしまう。そもそもパトリックが現金輸送車襲撃の予定を遅らせれば良かったし、何故数ヶ月に1回しか会えない息子と楽しく過ごす日に部下にそんなことさせてんだよ。3ヶ月待てって感じだが。残念なことに仕事に心が揺らぎ息子を車で待たせ仕事をした事で別の現金輸送車強盗犯に巻き込まれ親子共々撃たれる。



⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)

ある日、ロサンゼルスで現金輸送車襲撃事件が発生し、警備員2名が射殺される。被害者となった現金輸送専門の警備会社フォーティコ警備は、事件ののちにパトリック・ヒルという男を採用する。彼は“ブレット”という男と組むことになり、“H(エイチ)”と呼ばれる。

5カ月後、輸送業務の途中で“ブレット”が犯罪グループに襲われ、人質に取られる。輸送車から現金を奪われそうになった“H”は、冷静沈着な対処と卓越した戦闘スキルを見せ、易々と犯人全員を射殺する。同僚2人と共に無傷で生還した“H”は英雄扱いされる。3ヵ月後に再び襲撃に遭うが、“H”の顔を見た襲撃犯のリーダーは途端に襲撃中止を手下に指示して逃げ去ってしまう。“H”の正体は、FBIが25年にわたり追い続ける伝説的なギャングのボス、ハーグリーヴズであり、逃げ出した襲撃犯は偶然ボスと鉢合わせた彼の手下たちだった。

5ヶ月前に発生した現金輸送車襲撃事件は、彼らと別のグループによるもので、犠牲となったのは2名の警備員だけではなかった。現場に居合わせて目撃者となったハーグリーヴズの息子も巻き添えとなって殺されていた。ハーグリーヴズの一味は、FBIの捜査官から得た情報をもとに襲撃犯である可能性のある人物をしらみつぶしにしていくが、真犯人にたどり着くことができずにいた。被害者のフォーティコ警備に内通者がいる可能性を部下に示唆されたハーグリーヴズは、経歴を偽装してフォーティコ警備に潜り込み、密かに社員を調査していたのだった。

現金輸送車襲撃犯の正体は6人の元軍人グループで、ハーグリーヴズの息子を殺害したのはメンバーの1人であるジャンという男だった。その後、襲撃犯たちは巨額の現金が警備会社に集められるブラックフライデーに目を付け、警備会社そのものを襲う計画を進める。

ブラックフライデーの前日、フォーティコ警備には1億8000万ドルもの現金が集められていた。現金輸送車で車庫へ戻る途中の“H”は、車を運転する“ブレット”が襲撃犯の協力者であることを打ち明けられ、これから起こる襲撃に協力するか死かの選択を迫られる。“H”は協力することを承諾し、“ブレット”の手引きで輸送車に乗り込んだ襲撃犯はフォーティコ警備の車庫に侵入する。警備会社内部での銃撃戦が始まる。

拘束されていた“H”は隙を見て襲撃犯の1人に襲い掛かり、拘束を解いた後に一人また一人と襲撃犯を倒すものの、“ブレット”の弾丸を浴びて倒れる。巨額の現金が輸送車に積み込まれ、リーダーのジャクソンとジャン、そして“ブレット”の3人は警察やSWATの包囲を突破して逃走するが、大金の独り占めを目論んだジャンがジャクソンと“ブレット”を殺害し、警察の捜査を尻目に現金とともに自宅へ帰り着く。

しかし、現金の入ったバッグの1つに紛れ込ませていた携帯電話により、居場所は筒抜けだった。ジャンに拳銃を突きつけたハーグリーヴズは息子の死亡診断書を読み上げさせ、そこに記された遺体の傷跡の通りに肝臓、肺、脾臓、心臓を打ち抜いていく。復讐を終え、ハーグリーヴズはロサンゼルスの夜の闇に消える。

⚪鑑賞
午後のロードショーで鑑賞。
鍋レモン

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