ゆかちん

キャッシュトラックのゆかちんのレビュー・感想・評価

キャッシュトラック(2021年製作の映画)
2.9
ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサムということで気になりつつ映画館で見れなかったので、配信でようやく鑑賞。

ガイ・リッチー作品のステイサムは最初の二作しか知らないので、割とコミカル要素あったりそんな強くない感じだったけど、今作は俺たちのジェイソン・ステイサムなツヨツヨ!そして、静かに怒りに燃える硬派な雰囲気。



2003年製作のフランス映画「ブルー・レクイエム」をリメイクしたクライムアクション。
ロスにある現金輸送専門の警備会社フォルティコ・セキュリティ社では、特殊な訓練を受け、厳しい試験をくぐり抜けた警備員たちが現金輸送車=キャッシュトラックを運転していた。
そこに新人のパトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)、通称“H”が警備員として採用された。
採用試験の成績はギリギリ合格というレべルだったHだが、ある時、トラックを襲った強盗を驚くほど高い戦闘スキルで阻止し、周囲を驚かせるーーー。



時系列をバラバラに砕いて組み立ててスタイリッシュに見せてくるところや、違う視点で同じ事件を見せていくところが面白かった。
人によったらややこしいかもやけど笑。

ただ、点と点が線で繋がるというガイリチ作品らしさはあるものの、あくまで一つの事件やHの意図を軸に進むので、他の作品のようなそこでこう繋がるか〜!みたいなのはあまりなかった。ピタゴラスイッチ感は無かったかなと。

淡々と静かに男の悲しみと復讐をグッと重く渋く出してる感じ。
だから、銃撃戦とかは凄いけど、なんというか、テンポ感や派手さはそこまで無かったかな。
だから、渋いな〜ってなりました笑。


てか、Hが働いて最初に合った強盗団にポストマローンおらんかった?笑。


Hの正体や目的は何だ?
セキュリティ会社の裏切り者は誰だ?
あの強盗団は…?
…てところがポイントになって進む。



最初に提示されたすべてのはじまりである襲撃事件の強盗団。
彼らの正体が元軍人というのに、ううむ…。

marvelのNetflixドラマ「パニッシャー」でもこの元軍人の問題があったな。
国に戻ると十分な名誉や保証もなく、とか、戦地での刺激が忘れられない、とか。
あと、強盗をミッションや仕事とすり替えて、罪悪感薄めてるの、最近の闇バイトのアレみたいなとこあるね。

あの強盗団のリーダー、生き残った者は残れなかった者の家族の面倒を見るとかいうてたけど、その残された家族に遺ったのは、「強盗をして無実の人を殺しまくって死んだ男」という父の罪を被ることになるんだよな〜と。そんなん家族嫌すぎるやん。死んだだけでも辛いのに、その上凶悪犯だったとか。
そこまでしてやるんや、みたいなね。
ある種の病気なのかな。刺激がほしいみたいな。



あと、強盗団とかは仕方ないとして、セキュリティ会社の警備員がみんな死んでしまったの悲しみ。。。
正義感がある人たちだから尚更…。。
あと、裏切り者に殺されるのも悲しみ。。


このブラックフライデー事件は、強盗団はミッションをどうやるのか、Hはどうやっつけるか、の展開が気になる感じに作られてて良かった。
その作戦を回想みたいに間に挟んで情報流しながらのやり方もうまかったな。



ジェイソン・ステイサムカッコ良かった!
なんかほんま強そうやもんな。
しかも、スッとそつなくやってしまいそうなのがまた似合う。
でも、無敵すぎやったな笑笑。

復讐相手ジャン役にスコット・イーストウッド。
カッコいいんだけど、悪そうなのが似合うな。倫理観薄くて凶暴やし最後まで裏切り続けるのが、ほんま悪いやつで逆に気持ちよかった。

同じほんま悪いやつインサイドマンにホルト・マッキャラニー。
気のいいやつの雰囲気から超欲深野郎という。

ジョシュ・ハートネット演じる警備員悲しかったな。最初はHにつっかかるし、いざ強盗団目の当たりにするとあんな震えてたのに、最後は正義感燃やして対抗して、、、。


少ししか出なかったけど、アンディ・ガルシア渋カッコ良かった!
一気に引き締めるよな。

セキュリティ会社のオーナーにロブ・ディレイニー。
デッドプール2に出てきたX-forceに入った一般人ピーターやんなw


あと、ちゃんとエディ・マーサンも出てきた笑笑。



ガイリチ節はそこまで濃くなく、
グッと抑えめの硬派なクライムアクション。
割とスキッと見れました。
ゆかちん

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