彼は、英雄(HERO)か、悪党(HEEL)か――――。
”H”とは、何者か――――。
HはHでもHELLのほうだがなぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!!!
Hはハイパーでもあり…ハードなヘルでもあるのだ!!!!
…まぁ俺はステイサムさんの大暴れが見れれば何でもいいんだけどね。
L.A.の現金輸送専門の警備会社に入社した新人、パトリック・ヒルこと通称”H”。
その職場は、輸送される現金目当ての悪党が頻繁に群がる、死と隣り合わせのデンジャラスな職場だった。
彼はギリギリでの点数で合格し、現場に出るが、現金輸送中に現れた強盗を躊躇なく皆殺しに!!!
更に別の日に”H”の顔を見た強盗団はメタルスライムが如く逃げ出した!!!
どう考えても只者じゃない”H”だが、強盗を退治、撃退しまくった事から社内ではすっかりヒーローに。
だが彼は、目もくれずに仕事を黙々とこなす。
そんな中”ブラック・フライデー”なる大規模な現金輸送の仕事の時期になった。
その大穴場を悪党が目を付けないハズはなく、ある元軍人の悪党軍団が大規模な警備会社襲撃&現金強奪の計画を立てる。
一方、淡々と仕事をこなす”H”ことパトリック・ヒルには、ある思惑と目的があった。
警備会社に入社した謎の男を描いた、クライム・アクション映画。
今ではすっかりアクション第一線で活躍するアクション俳優のジェイソン・ステイサムさんと、監督デビューの初期の頃からステイサムさんと何度もタッグを組んでいたガイ・リッチー監督が、久々に手を組んだ作品。
何でも今作は2004年のフランス映画「ブルー・レクイエム」のリメイク作だそうで。
実は以前オリジナル版を鑑賞しているのですが、吹き替えに東方不敗の人が居た事と、ジャケ裏でネタバレした事しか覚えてません。w
本作、公開当時に映画館で字幕版を鑑賞していたのですが、その時はそこまでハマらなかったからか、あるいはヘルニアが酷かったからか、レビューを書きそびれてしまっていた…。
(酷すぎる言い訳)
とは言え、最近になって同主演と同監督の新作が劇場公開されたので吹き替えで改めて再鑑賞。
今作は「警備会社に入った主人公の目的は何か」「主人公の過去に何があったのか」「殺した犯人は誰か」という展開が群像劇方式で描かれる。
視点を変えながら同じ時期に起きていたドラマが何度も展開され、真相が明らかになってゆく内容。
時系列が結構入り乱れてるので一見複雑そうだが、それでも話の構成や編集の上手さのお陰で物語は分かりやすい。
アクションの見せ場は少ないが、後半の警備会社での銃撃戦はかなりド派手で見ごたえアリ。
今回のステイサムさんは現金輸送車の警備員で、悪党に金を狙われる危険な職業ですが、まぁ主人公がステイサムさんなので(爆)強盗相手でも全く臆しません。
彼を知る強盗は顔を見ただけで逃げ出すし、そうじゃない強盗団もアッサリ皆殺し!
(強盗団を歩いて追いかけるステイサムさんの姿は軽くホラーに片足を突っ込んでいる。w)
何度か被弾して死にかけたりしてるので、完全に無敵という訳ではありませんが、それでもワルな連中に全く動じないステイサムさんの雄姿は素晴らしかったですね。
如何にも只者じゃない感ムンムンのステイサムさんの演技も良かったです。
そんなこんなで、ステイサムさんの強者っぷりはしっかり描かれてるし、ドラマも群像劇ながらしっかり真相に向かって行く展開で楽しめるんですが、映画本編の内容自体はぶっちゃけ普通でした。w
というのも、本作はドラマをメインに据えてるからか、派手なアクションの見せ場が少ないんですよね。
その話もじっくり描かれてるからか、話のテンポ自体はややゆっくり目に思えました。
クライマックスのドンパチは迫力あったけど、もっと前半部分にド派手な見せ場が欲しかったですね。
話に関しても分かりやすい内容ではありますが、ぶっちゃけよくあるベタ~なお話。
主人公の目的が何かはここでは伏せるが、まぁある程度予想通りの正体と目的だし、犯人の正体もまぁ、そこまで新鮮味がある訳じゃないし…。
そんなこんなで見どころはあるし、吹き替えで見直す価値はあったと思いますが、全体的にはやや派手さに欠ける内容になってしまった感のある本作。
ストーリー自体は面白い物だったし、ステイサムさんの鬼神っぷりも堪能は出来ましたが…。
まぁこの渋さが良いという人も居るかもしれませんし、元になった作品もあるとはいえ、折角のハリウッドリメイクなんだから、もっとド派手にはっちゃけて欲しかったですね。
まぁ、強いステイサムさんの姿は拝めるので、興味があればどうぞ。
…大丈夫か新作を見に行く監督の作品でここまでボロクソに言っちゃって!?
まぁ、予告を見る感じステイサムさんは次回も大暴れしてくれるっぽいし、火薬のドンパチシーンもあるっぽいんで映画館に行ってきます。