数あるゴダール作品の中で、未見のものをと思い、この作品を。
音楽のブツ切り感、作中突然カメラ目線になったり… 等々のアバンギャルドな演出はゴダール節だが、アンナ・カリーナの可憐さとセット&ファッションのお洒落感によって、全くもって気難しさは感じない。
男と女の「なんで分かってくれないの」的なもどかしさに軸をおいたラブストーリーだが、あまりストーリー云々は重要じゃない気がする。
なんでもアンチ・ミュージカル的な作品を創ろうと企んだらしいのだが、ほぼ誰も歌い出したりしないのに、そこはかとないミュージカル感を醸している。
ゴダール流・脱力系ラブコメディ。