綾鷹

女は女であるの綾鷹のレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
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社会で暗黙的にはびこる男女の優位性をゴダールの切り取り方とそのセンスでうまく作品に昇華していた。

今で言うと限りなく賛否両論になりそうな作品だが、鑑賞後に自分の立場や考えを一度整理しようと思える作品自体の影響力は立場を超えるなと思った。

〜以下ネタバレ〜 

★途中途中でぶつ切りにBGMがインアウトするところや私の真似なんて出来ないわというセリフの後急に同じポーズを取り合うシーンなど、意図しない角度からの展開に新しい発見があり面白かった。

★歯磨きをしながらの”口”喧嘩や口を聞かないと言った後の”文字”喧嘩のシーンは、お互いの関係性も見え隠れしとても良いシーンだった。
照明を持ちながら本棚まで移動して喧嘩のネタ用の本を持っていくところが愛くるしくて見入ってしまった…!

★印象に残ったセリフ
“青臭い癖に赤い靴下”

“なぜ男は中座する時すぐ戻るというの?
-卑怯だからよ-”

“芸術の創造は、輝く自然の生命に匹敵する”
綾鷹

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