南アフリカの神秘的な海で、1匹のタコとの1年間にわたる交流を記録したドキュメンタリー。
良かった。
単にタコの生態の記録したネイチャードキュメンタリーとしても素晴らしいのだが、そればかりかヒューマンドラマ的な要素もあったのが新鮮だった。
撮影者は、人生に疲れ果てた映像作家の中年男性。
そんな彼が毎日同じ場所に潜り、同じタコと特別な絆を築く中で、自身を見つめ直し、回復していく。
彼が本気でタコに魅了され、タコと誠心誠意向き合う姿に、私は心揺さぶられた。
深いところまで自分と向き合い、それをアウトプットにまで落とし込むことは、並大抵のことではない。
人の心を揺さぶる良い映像には、撮影者の魂が宿っている。
タコの天敵として何度も出てきたPyjama Shark(タテスジトラザメ)、南アフリカの固有種らしい!