家族より名声を大事にする父親と、家族より馬を大切にする母親
ニューヨークからロンドンに移住したことで2人ともそれらを失ってしまう
それがはっきりした時夫婦喧嘩に発展する
ここ最近のうちに『マリッジ・ストーリー』や『落下の解剖学』など夫婦喧嘩が魅力？の作品を観てきたが、本作が他と違うのは、子どもたちがある程度成長しており彼らが夫婦喧嘩を聞いている（見ている）という点だろう
実際、子どもからすると夫婦喧嘩を見るのは地獄のように映る（体験談）
その後、ベンはいじめてきた上級生に対して暴力を振るったり、サムはドラッグをするようになったりと現実逃避するかのように非行に走るようになる
なんか家庭崩壊の一部始終を見ているようでしんどかった
ちょうど『ケーキを切れない非行少年たち』を読んでるんだけど、まあ確かに犯罪を犯すような子どもたちはIQが低いのかもしれないが、犯罪まで行かないけど社会的・倫理的にはよくないことをする子どもたちは家庭の問題が一番大きいのではないかとは思う
でもローリーやアリソンが子どもたちを愛しているのはちゃんと伝わっていたはず
最後のシーンでサムとベンが朝食を作って家族が揃ったときは立て直すきっかけになればいいなと思った
親がしんどいとき、実は子どもが最大の助けになるのかもしれない
