ロル

カンバセーション 残された時間のロルのレビュー・感想・評価

3.5
思ったより面白かったです。
詩を教えている主人公が故郷に帰り様々な因縁を清算し再スタートする話。

何があったのかは知らないけど弟とは仲が悪く弟の嫁とはある程度仲良いようだった。
子供のころは仲が良かったみたいだけど、上手くいかなくなったのは母親が死んで以降のことか。
父親は言葉足らずだったらしいし、同じ間違いをしてほしくないと長男に言っていたのと、言葉がテーマの映画だから言葉足らずで中が拗れたのかなと。
統合失調症か双極性障害かの薬を使っており、故郷に帰りしがらみの中に身を置くようになると、お酒をよく飲むようになってしまい医師に咎められたり本人も問題を抱えていた。

映像が重なっている演出(名前がわからない)が好きです。

しっかり終わってくれて良かったです。弟家族との関係も気になるけど画家の彼女と上手くいっていたうでなにより。父親が愛しているという言葉を言い表すことが出来たのが兄弟の仲が離れるのを取り持ったんだろうか。
『たかが世界の終わり』という映画を思い浮かべました。


エンディングの朗読部分↓

君は自分の仕事や生き方に

満足してはいない

詩やダンスやアート
絵画や映画に夢中だ

なら今すぐ逃げて振り返るな

君の才能を枯らせて
殺すものから逃げろ

才能を守り育てろ

そして心からわくわくするものを

火や星の中
風に揺れる木に放て

他人の深い悲しみに
放り込め

そして才能を愛し
夢を取り戻せ

その野性的な魅力を
再発見するのだ

忘れるな

君の想像力が
掻き立てられないなら

今すぐ逃げるべきだ
ロル

ロル