今こそ、選挙という人事権を行使すべき時
ベトナム戦争反対のデモを指揮した若者たち7人が、いわれない共謀罪に問われた裁判を描いた実録法廷劇。
冤罪ものと言えば冤罪ものだが、あからさまに法廷を政治的に利用しようとするために罪をでっち上げるっていう、三権分立を蔑ろにするどころじゃない行いに虫唾が走る。大統領選の直前に公開されたことにも意味があるが、日本の現状も対岸の火事と言ってられないところが悲しい。
テーマの重さは置いておいて、作劇はエンターテイメント性に富んでいて、テンポ良いストーリー展開でドラマチックに盛りあがる。裁判長の傍若無人ぶりは悪役として魅力十分。反目しあっていた7人が最後にはまとまっていく展開は胸熱。