shuma

シカゴ7裁判のshumaのレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
3.7
アカデミー賞にノミネートされていたからずっと気になっていた作品。
脚本は ソーシャルネットワーク、スティーブ・ジョブズ、マネーボールを書いたアーロン・ソーキン。
実話を映画にするの得意すぎます。
ちなみにフレンズのチャンドラーが出ているStudio 60 on the Sunset Stripっていうテレビシリーズも書いているそうです。

見ては辞め、見ては辞めを繰り返した冒頭10分間。
初めは退屈だなと眉をひそめながら見てたけど、気づいたら夢中になってみてた。
一言で言うと、理不尽な社会に対して立ち向かう7人の勇者たちの社会派映画。
ただ面白いのは、この七人が決して同じ思想を持った純粋な仲間同士じゃないこと。
お互いを毛嫌いさえしている。そんな7人だけど、共通して今のアメリカのままじゃダメだという信念は持っている、
そしてその信念がお互いの思想を越え、徐々にワンチームになっていくのが見どころ。

そして何よりもこの映画が公開された年が2020年だということ。
脚本自体は2007年に出来上がっていたにもかかわらず、BLMや大統領選挙があった2020年にぶつけたNetflixはかなり攻めてる。
この攻めた表現を象徴する一つに、ブラックパンサー党を結成したボビー・シールが手足の自由を奪われ、さらに「息ができない」状態にされているシーン。
このシーンは元々脚本にあったのか、ジョージフロイドさんの一件があってから付け足したのかは気になる。
もっと早く見ておけばよかった。
shuma

shuma