茸のうち

シカゴ7裁判の茸のうちのネタバレレビュー・内容・結末

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

シカゴ7の事件自体を全く知らんかった上に登場人物多すぎて不安だったけどしっかり楽しめた! これだけの豪華俳優陣の登場人物と背景をまとめて組み立てるアーロン・ソーキン凄すぎる。この人の映画の情報密度毎回おかしなことになってる。反戦、政治、人種差別、法廷と色んなテーマが混在してたけど結局のところ不当な権力への対抗という所に結びついていたのがよかった。

司法長官同士の小競り合いで裁判にかけられるのはあまりに理不尽すぎるけど、それが許されてた時代背景はリアルという恐ろしさ。彼らはまだ勝利を勝ち取れただけよかっただろうし冤罪のまま収監された人も多かったと思うと胸が痛い。

ホフマン判事は悪質極まりない立ち回りだったけど、それだけに最後のトムヘイデンのスピーチにカタルシスがたまらない。あとマイケル・キートンが演じたラムゼイクラーク司法長官がかっこよすぎて思わずwikiを調べた。公民権運動に大きく関わっただけじゃなくてフセインの弁護やユーゴスラビア大統領の弁護をしていて、善悪はともかく圧倒的不利な状況に立ち向かうラディカルで勇気のある人だったのがわかって嬉しかった。


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