リーアム兄さん

シカゴ7裁判のリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
アビー「文脈を無視すれば言葉は好きに解釈できる。」

ベトナム戦争が長期化し、アメリカ全土での徴兵および犠牲者が増加してきた1968年。シカゴで民主党の全国大会が開かれることをきっかけに民主社会学生同盟(SDS)、青年国際党(イッピー)、ベトナム戦争終結運動(MOBE)、ブラックパンサー党という異なる複数団体の若者が反ベトナム戦争を唱えシカゴに終結、デモを行った。全国大会の会場近くグランド・パークではデモ隊と警官隊が衝突し、ケガ人を出す騒動にまで発展した。その約5ヶ月後、ニクソン政権が発足すると合衆国はデモを起こしたSDSのトム・ヘイデン(エディ・レッドメイン)とレニー・デイヴィス(アレックス・シャープ)、イッピーのアビー・ホフマン(サシャ・バロン・コーエン)とジェリー・ルービン(ジェレミー・ストロング)、MOBEのデイヴィッド・デリンジャー(ジョン・キャロル・リンチ)、ブラックパンサー党のボビー・シール(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)などリーダー格7人を共謀罪などで訴えることになった。反ベトナム戦争デモの首謀者の裁判はニクソン政権前の元司法長官までもが証言台で陳述するほどの「政治裁判」に発展していく。