さくぞー

シカゴ7裁判のさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

第93回アカデミー作品賞コンプリート!
この超豪華なキャスティングがこの問題・作品の大きさを物語っている。
サシャ・バロン・コーエンの存在感が素晴らしい。実力派コメディ俳優の空気感を上手くアビーに落とし込んで漢気も魅せる。ヘイデンはエディ・レッドメインがやるほど?と思ってたけど終盤で「ここのためか!」と。
ようやく出てきたマイケル・キートンすぐいなくなった…。
聖書の一節のくだりは、現代でも言えること。お気に入りのシーン。

フレッド・ハンプトンが出てきてテンション上がった。同期のアカデミー作品賞に『ユダ&ブラック・メシア』があるの面白い。黒人差別問題がメインだったあっちとはまた全然違う問題でも戦っていたんだな。こういう別の作品がリンクする瞬間が楽しい。
ボビー・シールの件といい、こんな裁判しつつフレッド・ハンプトンの暗殺もあるとかアメリカの闇の部分ヤバすぎる。

思ってたカタルシスとは違ったが良かった。ああいうデカい流血沙汰になったデモ(暴動)の煽動者の刑期の相場は分からないが、当時の世相含めてもっと長いイメージがあったから有罪でも5年なのはかなり動いたのかなと思う。作中でも最初に30代を刑務所で過ごさせるって言ってたし、最長20年くらいやる予定だったんじゃ?もしくはフレッド・ハンプトンみたいに…。
クンスラーの法廷侮辱罪めちゃくちゃ増えてて笑ってしまった。

映像:=====B
脚本:=====B
編集:=====B
俳優:=======S
人物:======A
音楽:====C
音響:=====B
【MVP】ウィリアム・クンスラー
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