ちょうどこの映画を観た週に昔住んでいたフィラデルフィアで精神疾患を持つ黒人男性を白人警官が銃殺し、暴動・略奪に発展するというニュースが飛び込んできた。
かの国では法の統治に全幅の信頼を寄せている人もいるが、実際は不完全であったりそれを運用するシステムが腐敗していたりする。
だからといってぶっ壊せばいいわけではなく、ゆっくりでも自浄作用を働かせて行く必要があるし、国民も声を上げなければいけない。その時は特に暴力に訴えないことが重要。
この映画ではベトナム戦争中の民主党全国大会を前に起きた暴動の責務を誰が負うかを問う裁判の一部始終がテンポよく描かれている。コミカルとシリアスのバランスがよく楽しめた。