ICHI

サン・セバスチャンへ、ようこそのICHIのレビュー・感想・評価

3.2
あいも変わらず、自意識過剰で蘊蓄と皮肉ばかり言っているインテリくずれの冴えない男が女性に恋してバタバタするウッディアレンの映画。そのワンパターンぶりに「寅さんかっ!」とツッコミたくなるけど、やっぱりそれなりに面白い。けど,それだけでは1時間半は持たないので、今回は「ボギー俺も男だ」とか「カイロの紫のバラ」で見せていた映画のシーンに主人公が迷い込む的な仕掛けを用意していて、映画マニアの心はくすぐるのだけど、じゃあそれが映画的にいい効果をあげているかというと微妙で、ヴィットリオストラーロのすばらしい撮影になんとか助けられて最後まで眠くならずに観られました。
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