ねこ無双

シャドウ・イン・クラウドのねこ無双のレビュー・感想・評価

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)
4.3
もう上映終了してると思ったら勘違い。
滑り込み鑑賞間に合いました(かなり前の話)。
賛否分かれる怪作!

荒くれ者どもばかりのB-17爆撃機。
そこへ中身を明かせないトランクを抱えた訳ありクロエちゃんが乗り込んでくる。
クロエちゃんの貞操の危機を心配してハラハラ、そして謎のトランクをめぐるミステリー…と、もうすっかり心をつかまれてしまう序盤。

搭乗開始から主人公は爆撃機の下部にあるカプセル(ボールターレットという銃塔)に閉じ込められてしまう。
そこでセクハラ暴言の波状攻撃に晒される彼女を、さらに信じられない新たな危機が彼女を襲うのだった!
戦時下の戦闘もの?かと思いきやプレデターのようなSFとんでもアクション要素が加わり、とっても楽しい映画。

前半部は航空艇の中、しかもカプセルの中だけのワンシチュエーションなのに空中爆撃戦、秘密の暴露、肉弾戦…と飽きさせない展開。
逆噴射のシーンで、あっこれはおバカ映画(褒めてます)目線で観ていいやつだ!と了承。
ランタイムも短くてあっという間だったし、劇伴も懐かしめのノリでとても良かった。

今作で散々な目に遭うクロエちゃんですが…強い!
男どもの罵詈雑言にさらされながらもひるまない。
そしてメンタルばかりか腕っぷしまで強い!
もっと華奢なイメージあったけど、意外とがっちり。
あれだけ強かったらDV亭主から逃げる必要全く無い気もするんだけども。
タコ殴りなシーンはかなりニヤリポイントでした。

エンドロールの女性兵士たちによる戦争讃歌な演出にはちょっと戸惑いあり…。
脚本リライトに監督であるロザンヌ・リャンが関わってるようだけど、女性目線?