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天外者のTAMUのレビュー・感想・評価

天外者(2020年製作の映画)
3.0
平日ランチは北浜駅のほうに行くことしばしば。そこで目にする大阪証券取引所前にそびえ立つのは、言わずと知れた五代友厚の銅像(思い起こすと初めて見た時は誰の銅像か聞いた記憶もあるけれどw)

五代友厚は薩摩生まれで、この銅像以外ろくに知識が無い。折角日々目にしてるので、少しでも功績を知ろうと鑑賞。

これが、正直、今年一しんどい。途中で帰ってもいいかなーてほど遠い目で見ることに。。
大河ドラマのダイジェストのようになってしまい、一つ一つのエピソードが淡白…

個人的には薩摩藩士が鹿児島でも東京でも、大阪に根ざし、大阪から日本の発展を目指した理由を知りたかったが、特段そんな話は無く。
そして昭和の時代劇をカラーでリマスターしたんかってほど、絵作りが古臭く、音楽が凡庸。

三浦春馬さんは大変残念なことに自殺してしまったこともあり、「命を無駄にするな」が響かない。標準語ベースで話すのは、史実に沿ったものなんだろうか。

坂本龍馬(三浦翔平)も登場することもあり、何やらキャラクター性も被る。
もう少し、五代友厚と坂本龍馬の思想の差や討論シーンがあると良かったが、仲良しこよしに留まってしまい。。

岩崎弥太郎(西川貴教)も何が他者と比べて強烈に違うのかもよく分からず。

先進的な考え方をする五代と、それに抵抗する商人との軋轢をドラマにすれば、より重厚なドラマが作れたようにも。

色々書いたが、三浦春馬さんが生きていれば、それこそ世界に羽ばたける逸材だったと思う。
改めて三浦春馬さんのご冥福をお祈りします。
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