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天外者のmomoのレビュー・感想・評価

天外者(2020年製作の映画)
2.5
Paraviのレンタルチケットで鑑賞。五代友厚と言えば、ディーン・フジオカさんがまず思い浮かぶが、三浦春馬くんが演じたらとんな感じだろうと興味を持って観た。春馬くんの五代もなかなかに良い。若い頃の日本を思う姿は情熱的だし、遊女との恋物語も叙情的で心惹かれる。だが作品としては、坂本龍馬や伊藤博文、ましてや岩崎弥太郎との交流の描かれ方が浅く、幕末を知るには物足りない。彼らのことをある程度知ってる前提の流れだった。知らない人はなんか勉強になったのかな?よく考えると、五代のこともさほど掘り下げてはいない気がする。もっと厚みのある人物像を描いてほしかった。一番納得がいかなかったのが、後に妻となる女性と初めて会ったときのシーンだ。この女性が、五代に助けられたにもかかわらず、彼の横っ面を思い切り叩くのである。そんな女性いないでしょ。日本女性なんだから。日本女性の品位を貶める表現はどうかと思う。五代がそんな人と結婚するわけがない。一番良かったのは西川貴教が、岩崎弥太郎に激似だったこと。笑い飯の髪の長いほうの人くらい似ていた。最悪だったのは、西村府知事が出てきたこと。マジ興ざめ。松井市長はどこにいたか知らんけど。こういう一政党に忖度するのは芸術ではない。春馬くんに失礼。春馬くんの作品はこれからも鑑賞していきたい。
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