みーちゃん

天外者のみーちゃんのレビュー・感想・評価

天外者(2020年製作の映画)
1.5
今日は、とにかく時間が合う映画を一本観ようと思ったら、この作品だった。たまたま"公開一周年特別上映"とのことで盛況。私は普段あまり日本映画を観に行かないし、三浦春馬を劇場でみるのは初めて。

忖度なしで率直な感想を言うと、彼は予想以上に素晴らしかった。フィジカルは勿論、感情表現も相当な研究と鍛錬を積んでいることが見た瞬間に分かる。で、物語の進行と共に、もっと分かる。プラス、人柄や人間性までも役を通してちゃんと伝わってくる。

それに対し、この映画自体は、はっきり言って残念だと思う。作品の出来より、三浦春馬個人の良さの方が遥かに上回ってる。キャスティングにしても、坂本龍馬役の三浦翔平は、いくら何でも程がある。三浦春馬との絡みが多いから実力の差が歴然で、スクリーン上でのバランスの悪さを誤魔化せないし、登場する度いちいち引っ掛かる。互角な役者を置けば双方が引き立つのに。

勿論、三浦翔平が悪いのではなく、田中光敏監督の問題。劇伴も、三浦春馬の本格派な演技に合わないと感じる場面がいくつもあった。監督として本気で違和感がないのか質問したい。

(自分のレビューとしては言語化しておきます)

島津斉彬役の榎木孝明と、母親役の筒井真理子は、さすがの安定感だった。