伊藤チコ革命的cinema同盟

荒野のドラゴンの伊藤チコ革命的cinema同盟のレビュー・感想・評価

荒野のドラゴン(1973年製作の映画)
5.0
133.
可能ならば☆10上げたいくらいの快作。
本作の主人公は中国からの移民。豊かな生活に憧れて西部にやってきた。でもアジア人差別でなかなか職にありつけない。そこでようやくカーボーイになれたんだけど雇い主がメキシコ人を奴隷の様に扱い殺すので義憤に駆られて悪徳農場を粉砕する物語。
70年だから作れたマイノリティが主人公になれる物語。作風は意外とヴァイオレンスだ。ルチオフルチほどじゃないけど「愛は憎しみを越えて」くらいにはグロい。キャラクターの個性も強く、何より主人公がまっすぐで美しい。こういう主人公なら応援したくなる。
そしてラストには過去に因縁のある人物が登場してきて物語はクライマックスを迎える