このレビューはネタバレを含みます
ミンミンは学校に通えずペットボトルを拾いわずかなお金を稼ぎ、母親は学校で清掃の仕事をしている。
悲しすぎる。苦しすぎる。15分とは思えない濃さでした。
子どもがわざと車にぶつかり運転手の金をだまし取った事件に着想を得て作られた作品です。母親は息子を学校に行かせるためこのようなことをした、と。
学校に行きたいミンミン。でも戸籍が無いと行けない。無い場合は年3万ドルが必要。
ある時ミンミンが車にはねられ、母親は清掃の仕事中にお金を盗みはじめ、だんだんそれがエスカレートしていく。
お金を見て、それを不思議に思ったミンミンが何のお金か尋ねると、母親はミンミンをはねた運転手からのお詫びだと嘘をつく。
盗みがバレてお金がないと嘆く母を見て、ミンミンは車を待ち、そして…
同じ頃、家に学校から電話が来る…
なんてことだろう。
まさか盗んだなんて言えないからついた尤もらしい嘘によって、そうしたらお金が貰える?学校に行ける?と考えてしまう。苦しい。
作中では「戸籍がない」としか言及がないから、他に兄弟がいるかとか作品の設定は詳しくわからないけど、中国で戸籍が無いと言われると黒孩子を連想してしまうなあ。でも上の子出てこないし、この作品は違うかなあ。学校の男の子も、最初兄かと思ったけど、確定要素もないし。どうなんだろう。
もっと深掘りした作品を観てみたくなりました。