余命いくばくの父が、息子のために新しい親を探す。
このプロットながらお涙頂戴になってないのが素晴らしい。
窓清掃の仕事で生計を立てる主人公。シングルファーザー。
余命がわずからしく、冒頭から息子を養子として受け入れてくれる家族を探している。
掃除する窓から市井の人々の生活を覗くように、受け入れ先を探す過程でいろんな人・家族の人生に触れていく。
その中で少しずつ変わっていく、主人公の死生観と息子との向き合い方がとても丁寧で誠実に描かれていたのが良かった。
「寂しくはない。心の中で会えるから。」その一言が主人公を変えた気がする。
機会があればまた観たい。
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