李

いつかの君にもわかることの李のレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
4.2
予告で泣いてしまったので公開がとても楽しみだった作品。今日はこれを観るために定時であがった。2人の終わりが分かっているからこそ終わって欲しくなくて、でも愛に溢れた画面がなんだかとても心地好くて、些細な会話にもずっと涙がぽたぽた… 自然な演技と静かな演出が本当に良い。2人のやりとりが本当に本当に良い。息子の里親の選択を人生で1番大事な決断と言えるほどマイケルの存在と今後の人生を大切に考えた父の姿と選択は、とても濃い余韻を残してくれる。きっと最良の選択。when dinosaurs dieって絵本を読んだり、幼いながら死について興味を持つマイケルの姿も印象的です。何かを悟ったような表情も。"死は体が残るだけで歩くことも食べることもできないけど、ずっと君のそばにいるよ。" 大人でも死の明確な答えは分からないけど、私もその答えだったら良いなと思う。いつかの君にも死を理解して、父の姿に想いを馳せる時が来るのかな。原題の"nowhere special"って、どこも特別ではない(死はどこにでもある身近なもの、劇中の虫みたいに道端にも死は訪れる)って意味なのか、どこか分からない特別な場所(死後の在り方)って意味なのか、英語力がないので何が正しいのか分からないけど、どれも良いかも。私は本映画でジェームズ・ノートンのファンになりました。

初めて行った映画館2023①
(今年は自分用にメモします)
YEBISU GARDEN CINEMA
敷居の高い感じすらするお洒落なミニシアター。どちらかというと(?)ホテルの雰囲気。何より座席の前後幅が良かった。会員になったので今後使わせていただきます。
李