ウベルト・パゾリーニ監督の「おみおくりの作法」が好きだったので、鑑賞してきました。
主役の二人の素晴らしい演技と、それを引き出した監督の演出が素晴らしかったです。
普通のストーリーであれば、ジョンの病名や、奥さんが出ていったいきさつ、息子マイケルを引き取ってもらった後を描きがちですが。
それらを削ぎ落とし余白を持たせ、ひたすらにマイケルに見合う里親探しと、父子の強い絆を温かい眼差しで描く。お涙頂戴でなく冷静な視点が印象的でした。
やはり父との思い出が上書きされない、希望の光があったあのラストの描写は正解なのだと思う。