「虫の体は空っぽだからもう動けないんだ」
自ら父親しか知らずに育った33歳のシングルファーザーのジョンが、不治の病を抱えて5歳の息子マイケルを養育してくれる家族を探すストーリー。
里親探しのコーディネーターの力を借りつつ、毎日のように里親希望の家族と面会するものの、どこか決め手に欠けて選べないままジョンには最後の時が迫る。
子供が出来なかった夫婦やあえて作らなかった夫婦に、若過ぎた出産から我が子を手放してしまったシングルマザーなど、色々な人生を目の当たりにするうちにマイケルも何かに気づいているらしい事に気づいていきます。
次第に病に蝕まれていく中で、そんな二人の心の動きが穏やかに描かれていて辛い。
そして最後に選んだ里親の元を訪ねた時にジョンの手を取ったマイケルの視線が「もう大丈夫だよ？」とでも伝えているようで、何ともかんともつら過ぎる！
