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いつかの君にもわかることのギャスのレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
3.2
良質な余命もの。
余命宣告された父親が懸命に最愛の息子の里親探しをする。
あなたならどの人を選ぶのかと、こちらに問いかけるかのようにさまざまな人たちを訪問する父親。明らかに、ちょっと不適切だなと思える人もいたが、たいていは愛に溢れた環境だ。
息子にどう死を説明するのか、彼に必要なのは何なのか、そして里親候補たちとの会話も含めて父親の自分の命との向き合い方も変化していく。

ネタバレ
観た後、もしかしたら少し死について気持ちが軽くなるかもしれないような、千の風になってを思わせるシーンも。選ばれたシングルマザーは、両親が揃わないという意味では不利なはずだったが、男の子のための"環境"というより"心"に一番ぴったりくる人だったのは明らか。きっと幸せになれるだろう、と思えるラスト。
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