kan

いつかの君にもわかることのkanのネタバレレビュー・内容・結末

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

泣かせに来るというよりは、すごく考えさせられる内容だったな
親になること、愛の形、どれも人によって様々で、良いことでも悪いことでもない
視点は常に父目線から描かれることで、子供を愛する気持ちと子供自身の気持ちの矢印は必ずしも向き合わないのかなと感じるなど
ジョンの最後の決断は、そこに行くんだと驚く反面、少し納得した自分がいた
マイケルのためには両親がいることが1番と思いながらも、父としては自分を忘れないで欲しい(上書きされたくない)思いと、自らの境遇になぞらえた母への憧れに彼女の喪失感を重ねてしまったのかと
マイケルが死をどう捉えたのか自分は最後まで理解できなかった
しかし、昆虫の件や老婦人との会話をきっかけにジョンの中でも死の概念が少しずつ変化したのかなと感じる
ただの別れの物語ではなく、異なる方向ではあるが親子が前に進んでいく物語でもあるのかなと思う
色々考えさせられた
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