原題『Nowhere Special』
普段は邦画しか観ない母がめずらしく勧めてくれた作品。最近家だとなかなか集中して映画を観ることができないけど、これはなんかスッと入ってきてあっというまだった。
マイケル役の子がすごくナチュラルなのでほんとうの親子なの?と思ってしまった。ジェームズ・ノートンいいなあ。
だんだん死に向かっていくのが観ていてわかるのがとてもつらいけど、あからさまな感動とかお涙頂戴的な演出や押し付けがましい感じがまったくなくて、ただただ静かに淡々とジョンとマイケルの日常を見ている感じ。里親候補のどの家族も完璧じゃない感じもなんかリアル。
マイケルが35本目のローソクをあげるのと、パパにブランケットをかけてあげるところ、それから、死について「考えさせたくない」と言っていたジョンが終盤マイケルに「もうすぐパパも体だけが残る」と話すシーンが印象的だった。
〝ブドウの中じゃなくて味の中にいる〟