第33回東京国際映画祭・ワールドフォーカス部門
ラヴ・ディアスの新作ということで期待していたが、うーん…期待は超えなかったかな。
白黒の画面の美しさはやはり素晴らしくそれだけで吸引力があるのだが…
ラヴディアスにしては短編と言っていい150分。弱者から弱者へと向けられる搾取と暴力。独裁者も人殺しも泥棒も嘘つきも脳が進化していないのだとラジオが話すように、きっと今日もこの先もキリストやガンジー、…
>>続きを読む【2020年61本目】「第33回東京国際映画祭」にて鑑賞。どの作品も長尺なので怖気付いていたが、彼にしては短い2時間半の本作でラヴ・ディアス監督作品に初めてチャレンジ。『チンパンジー属』という不思議…
>>続きを読む出稼ぎ帰りの3人が山で色々あって村に着いたら悪徳村長達に… 以上終了
テンポ重視の監督なら45分位でまとめる内容を2時間半。 ディアス作品としては短目だけどね。 白黒固定カメラ音楽無し等々いつものデ…
このレビューはネタバレを含みます
かたくなに据え置かれたカメラ。
そこで捉えられる映像の枠と同化する森や村の背景のなかで、まるで舞台での演劇を観ているように登場人物が演じる搾取のものがたり。
それは社会と宗教の寓話であるとどうじ…
日常は簡単には変わらない。
足掻いても、権力者には勝てず、抗えば消されてしまう。
不条理に抗うため、自分を守るため、怒りをあらわにし立ち向かう我々は結局チンパンジー属でしかないのだ
そして、…
【森が本能を呼び覚ますラヴ・ディアスの魔法】
第77回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞を受賞したラヴ・ディアス『GENUS PAN』を観ました。
金鉱で長閑に人々は歌う。給料日だから…