フォロワーさんが観てて気になっていた短編。
調べてみると東京学生映画祭なるもので上映されたらしく、監督さんが映画美学校の修了制作として撮った作品だそうで。
こんな気持ち悪いもん（誉め言葉）を若い方が撮る＆それが学生映画祭で上映されるって素晴らしいなー。
開始早々シコシコシコってるシーンから始まるインパクト。
このシコり青年は病院の清掃員で、毎日自分の精液を卵に注入して受精させる実験を繰り返している変人。
まさかそんな訳あるまい…と思うけど本作では見事に受精成功、グロテスクな見た目の謎の生き物が誕生する。
この誕生シーンがなかなかの気味悪さで、血や茶色い液体が飛び散る描写等なかなかよく作り込まれてました。
20分のショートムービーなので全て補完出来ないのは仕方ない。
謎は謎としてそのままで良いし、何よりこの短い尺でこれだけの気持ち悪さと不快感を植え付ける技量よ。
それに加えて直接的なグロい描写なんて殆どないのに不気味なホラーとしての形が十二分に完成してるのが凄い（監督がホラーを意識して撮ったかは分からんが…）
同じ内容を洋画で撮っても同様の気持ち悪さや不快感は生み出せないし、このじっとりした気味悪さと変態性って日本ならでは。
海外にはこの雰囲気って絶対真似できないから、だから日本はもっともっと変態映画を撮ろう！
U-NEXTで配信されてる日本の短編ってなかなか面白いのかも…と気付いたので少しずつ掘ってみたいと思ったり。
