ベビーパウダー山崎

ニセ未亡人 いちじく白書のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ニセ未亡人 いちじく白書(1984年製作の映画)
2.5
未亡人のふりをして男と寝る。それは退屈な日々からの脱却、逃避のように見えるが、かつての私ではない新しい私を演じたその先のドラマが弱く、結末も半端。厳しさと対峙することを恐れ、コミカルな音楽で誤魔化し、薄っペらな人物が変則的に悩み苦悩する。それぞれのエピソードはぶつ切りで、80年代の黒沢直輔のポルノだが、どことなくサトウトシキあたりが得意としていた90年代ピンク映画の匂いがした。