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ニセ未亡人 いちじく白書のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

ニセ未亡人 いちじく白書(1984年製作の映画)
3.2
黒沢直輔監督って目立たないけど、映像と音の使い方のセンスがすごく好き。会社の電気を消して帰るオープニング、サングラスを逆から覗く、喪服で上る階段、バーの灰皿から立ちのぼるたばこの煙、暗闇で乱れる朝比奈順子、ひとつひとつが印象に残る。朝比奈順子の喪服はロマンだわ。なんで独身女性が友達の旦那の通夜に黒紋付で現れるのか、なんで故人の友達に未亡人と間違われてベッドインするのか、展開がご都合主義すぎてよくわかんないけどでもまあロマンなポルノだからいいんだ。小川恵はほんと好き。逝った夫を想って自分を慰める姿は胸を打つ。ニセ未亡人との対比よ。北原ちあきはいつもどおりがっかり系演技。自分も火遊びなつもりではあったけど、未亡人設定にシチュ萌えされてるだけだと気付いたときの寂寥感。私は夫の通夜で他の男と寝るような女じゃない。吹っ切れて、子供みたいな解放のダンス。ライトな作風だけどわりと好き。何度も出てくる見覚えある感じの駅、これどこだろ。神奈川みたいだけど。藤沢駅?
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