みらい

サマーフィルムにのってのみらいのネタバレレビュー・内容・結末

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて。

劇中、ハダシがブルーハワイにツッコまれていたように、「映画といえば、時代劇だろ。キラキラ青春恋愛映画なんて、けっ!!」とか言ってるのに、主人公たちはめちゃくちゃキラキラ青春恋愛してる。

私は、漫画原作のキラキラ青春映画は予告だけでお腹いっぱいで、普段あまり観ません。
でも、花鈴が「美しくなくても好きって伝える。勝負しない主人公は嫌いなの!」と言ったように、キラキラ映画の監督や作り手にも、もちろんそれぞれの主義があって、「時代劇以外は認めん!」と頑なだったハダシの心が動く過程は、なんだか共感してしまいました。

金子大地さん演じる、未来人の凛太郎がどうやって未来に帰るのか、『武士の青春』上映後にハダシ達はどういう日々を送るのか、などなど着地点が非常に気になりましたが、現実と劇中劇が重なり合うラストには胸が熱くなりました。
「ライバルは世界に一人、お前だけ。時代劇ってラブストーリーだ!」

・ハダシ役の伊藤万理華さん、失礼ながら今作で初めて知りましたが、声や話すテンポ、抑揚が独特で、とてもキュートなオタクでした。

・凛太郎役の金子大地さん、『猿楽町〜』で名前と顔が一致しました。活躍目覚ましいですね。あの、人を斬りそうな鋭い目が素敵だと思います。

・ビート板役の河合優実さん、『佐々木〜』で佐々木が惚れた女の子役の女優さんだったんですね!SF好きの眼鏡女子可愛かったです。「私、イケメンって苦手なの。」

・ブルーハワイ役の祷キララさん、市川実日子さんっぽいルックスと、つかみどころのないキャラクター最高でした。優勝トロフィーを持って「早く終わらせようと思ったんだけど、間に合わなかったー」っていうセリフで笑いました。
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