nana9046

サマーフィルムにのってのnana9046のネタバレレビュー・内容・結末

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

私は...この作品はダメだった。。。どうしても。

Summer of 84(85じゃないよ)は、観る前に想像していた「こういう映画なんでしょ」という無意識下の想像と期待を裏切ってくるおもしろさがあって良いサプライズだった。
でも、この作品は...好きじゃないサプライズだった。。

「新しさ」って言ってしまえば、これまでになかったものを作れば「新しいね」って言えちゃうけど都合の良い解釈なんじゃないか。
こういう組合せなかったよね!と、色んな要素を切り貼りした感をどうしても感じてしまった。「時代劇好きな女の子」は、そんな主人公だとキャッチーだからという理由だけじゃないといいな、と思った。

カリンちゃんの映画や映画づくりの姿勢に対してあれだけdisrespectしてたのに、カリンちゃんが割といい子でお互い助け合って協力したからって、大事に大事にこだわって一度完成させた自分の処女作のラストシーンを、ぶったぎって、あんなにするかな。

迷いに迷いまくってギリギリになって結論が変わって真逆になる、はいいの。そこじゃなくて、ハダシの「映画」監督としてのプライドはどこに行ってしまったのかな、というモヤモヤ、違和感。

もはや最後の方はカリンちゃんの方が芯があってたくましく見えたというか、作品へのこだわりがハダシよりも深かった。から、尚のこと最初のカリンちゃん一派の色々なヤバさと矛盾してくる。
カリンちゃん一派をハダシの勝手な先入観で否定するだけだったら、カリンちゃんは実は深いこだわりとプライドを持ってたことが分かって、ジャンルを超えて融合する、は違和感ない。けど、そうじゃなかったよね?映画ナメてるって思ってるから、ホンモノの映画を作ってギャフンと言わせてやるって思ってたんじゃないの...?

青春だし、映画はなんでもありだし、処女作だし、って言ってしまえばなんだけど。私は観る前にポスターの雰囲気から感じ取ったもの、映画愛溢れた作品なんだろうなって期待を上回る感動は得られなかった。
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