さく

サマーフィルムにのってのさくのレビュー・感想・評価

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
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傑作! 見終わって「今年一番...いや生涯一番!」と興奮してしまったが、冷静になって考えようと一週間待ちましたが、やはり生涯一好きな映画です。ちょっと色々な思いが湧き上がりすぎてなかなかレビュー書けなかったです。今でもうまくまとまらない。そりゃSF設定が適当(雑)すぎるとか、ブルーハワイさん言うほど演技上手くなくね?とか、最後の方色々「台詞」で詰め込みすぎとか、ツッコミどころはあるとは思いますが、そういう不完全なところも含め好きなんです!

松本壮史監督はCMやらMVで活躍されてきたそうですが、長編映画は初とのこと。音楽なんかでもそうなんですが、バンドの代表作と言われる完成度の高いものよりも1stアルバムとか初期の方の「やりたいことだけやるぜ!」的な勢いが私は好きだったりするので、そういう前のめりな感じが全面に出ているのも本作が好きな理由の一つかもしれません。自作も早く見たい!

伊藤万理華ちゃんが(失礼ながら)物凄い美人というわけでもなく、(失礼ながら)めちゃくちゃかわいいというわけでもないところが、かえってハダシ監督のキャラにマッチして名演。完全にファンになりした。だいたい何なんだよハダシって。Wikipediaで「ビート板」の謎は解けましたがハダシの謎は解けませんでした。

「映画部はリア充のためにあるんじゃねえ!」は、かつて大槻ケンヂ氏がエッセイで「セックスの前座に映画を見にきているような奴らと一緒にされたくない」と自身の映画に対する姿勢を表したのに並ぶ名言です。

私自身にはこんな輝かしい「青春の思い出」は無いのですが、「懐かしい」思いを十分に楽しめました。こんな青春が自分にもあればよかった...いや、でも今こうして映画館で追体験でもいいからこんな素晴らしい映画で味わえたのだからいいじゃないか!

こんな素敵な映画をありがとう。
さく

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