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サマーフィルムにのってのmakoのレビュー・感想・評価

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
3.7
《私たちの青春は傑作だ》

『子供はわかってくれない』の次は本作。

時代劇が好きな(オタク)女子高生3人組、ハダシ(映画部)、ビート板(天文部)、ブルーハワイ(剣道部)。
映画部では文化祭に向けてキラキラ恋愛物を撮ることになったが、ハダシはそれが気に食わない。そんなある日、ハダシ脚本の時代劇の主人公にピッタリな青年・凛太郎と出会い、「打倒ラブコメ」を掲げ文化祭でゲリラ上映を目指すことに。
しかし、この青年は…。

フィル友さんのレビューで知り高評価なので気にってて、やっと観れました♪
時代劇に夢中になる女子高生、渋い😁
劇中、『大菩薩峠』の事や市川雷蔵は美しいとあったが、観たことがあったので共感。雷様は気品があって美しい✨
なので、気持ちは分かる。

女子高生×時代劇×SF×青春
てんこ盛りだったが面白かった♪
でも終盤の展開に納得いかなくて。
なので、このスコアにしました。

印象に残った台詞
「スクリーンを通して過去と未来を繋ぐ」

凛太郎役の金子大地くん、かっこよかった✨
ハダシ役の伊藤万理華さん、元乃木坂46だったとか。知りませんでした。『映像研には手を出すな』の浅草氏みたいだった。
録音を担当してた生徒役に小日向文世さんの息子の小日向星一さんが出演してた。


ここから先はネタバレになるので鑑賞予定の方は注意してください。
高評価の方には申し訳ありませんが、この展開には不満でした。

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ビート板が読んでいたのは筒井康隆の「時をかける少女」やハインラインの「夏への扉」。凛太郎の事を表していると思った。

終盤の展開ですが、完成している映画をこれじゃないと中断するのはいかがなものかしら。
そもそも映画で勝負しようと言ってたのに、それを反故にして、即興で作り直しってどうなの?
恋愛映画を撮ってた花鈴たちもハダシの時代劇映画を手伝ってくれたのに、それはなかったことになってない?
ハダシたちの映画を手伝ってくれてた他の生徒たちの協力も無駄になった気がした。
ハダシ、身勝手すぎる。
花鈴の方が器が大きいよ。
監督なら、完成した作品に納得がいかなくても受け入れないといけないんじゃないかな。予算や制作日数は誰だって限られているんだから。
そして観客がいて上映してるんだからさ。
あの展開に持っていきたいなら、もっと考えてほしかった。
私があの場にいたら完成品を観たいと思う。








観客 1階席?、2階席 8人
劇場鑑賞 #120
2021 #172
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