稀

サマーフィルムにのっての稀のレビュー・感想・評価

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
2.0
映画を愛していない。
冒頭に引き込まれて途中までは楽しめていたのに、ラストで寸劇を始めたのには白目を剥いた。一緒に映画を作った仲間への裏切りだし、映画よりも男との交流を優先させたことになる。キラキラ映画に対抗して作り始めたはずなのに、上映を打ち切ったら完成しなかったも同義。これで未来の巨匠と言われても。キラキラ映画を撮っていた陽キャの方が何倍も映画監督の素質がある。
そもそも男の目的は人生を変えてくれた映画監督のデビュー作を見ることだったはずなのに、色恋沙汰にすり代わっている。いや、青春映画なんだからいくらでも色恋してもらっていい。ただし映画を撮ることをテーマにしている以上、完成した映画を通じてやるべきだった。映画を色恋のダシにするな。
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