のすけ

激怒ののすけのレビュー・感想・評価

激怒(2022年製作の映画)
3.5
2022.8.3 試写にて
度を越えた暴力のため海外で治療した刑事、日本に戻ると、町内会の自警団が好き勝手してる街になってたって話。
あんま中身のこと書けないけど面白かったよー(`・ω・´)
マチズモ、ハラスメント、高圧おじさんの「嫌な奴らづくり」が想像以上でスゲえってなる。
「映画のタイトルは最初に入れる」とか、普段ヨシキ監督が話すようなのは大体入っててニヤリとなる。あとは音、音楽がクールで耳に残る感じで、映画館の音響で観るのも楽しみ😼
ずっとメルマガで監督日記読んでたからこうして形になるのは感動だな。
割とテーマ的な部分でモヤるところが実はあるのだが、それは公開までしまっときます。
ヨシキさんと川瀬さん来てましたが、一般向け試写は今日が初とのことで緊張してて、珍しい表情を見たなw
完成乙でした🤘Hail Satan😈

22.8.26追記
武蔵野館で2回目。試写の時より味出て良くなっててテンション上がってる😼
私がいつもムカついたり疑問に思ってること、でも世界はそれが平然であるように振る舞ってることがあって「自分が変なのか?」って考えてしまうことがある。だから問題意識を示し、それをぶん殴ってくのは痛快だ。

音や画作りは何か昔の映画とか意識してるものがあるのかなあ?自分には無いはずの記憶に対し懐かしさを覚えるような不思議な感覚がある。
特にドンシャリ感あるサウンドはクセになる感じがあって、カッコいいし面白い。

一方、疑問に思うとこも。
映画には「法を使うんじゃなく法に支配される人々、故に他者にも法の厳格な適用を求める人々」の描写がある。この原因は、お互いの顔、ホンネが見えなくなった結果、建前の"法"しか頼れなくなった社会の弱さって話がある(↓参考リンク)
https://business-plus.net/business/0909/
この弱さがさらに進むと「法に反してなければ倫理は関係ない」と黒塗りの公文書が出てくるし、富士見町はさらにその先にある世界だ。
でもこの問題って、高圧おじさんみたいに実体があるわけじゃなく、殴れない。だから撃ち漏らしてるように思えた。
まあでも、問題提起として映画として見せてくれるだけで嬉しいし、深間はそんな世界に拳を振り上げて共感を示してくれる仲間に感じる。
私の映画を好きになる基準って「刺さるかアガるか」だけなんだけど、「刺さるしアガる」作品だった。
まだ味が出そうなので、映画館でやってるうちにまた観に行く🤘
のすけ

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