高橋ヨシキ初監督作品。
タイトルに偽りなし!激怒!
音楽含めオープニングからカッコイイ。
ルールから少しでもはみ出た者を徹底的に監視、リンチ、排除する様はデフォルメされているとはいえ現実世界とも通ずる。
暴力刑事の深間は『時計じかけのオレンジ』よろしく治療プログラムを受けるぐらいの暴力性を持っている。
ポスターも“俺は、お前らを殺す。”と実に分かりやすい。
そんなに激怒するのですかと思って観ていると本当に激怒している。
観ている自分も主人公が激怒するのと同じくらいのタイミングで何度か激怒した。
脚本がめちゃくちゃ良い。
超デフォルメされたクソすぎる悪党が漫画みたいな台詞を言っていたかと思うと、ここぞ!という時は台詞がなかったり。メリハリが効いている。
とにかく全編ジャンル映画を観る喜びに満ち溢れている。
暴力描写のアイデアがさすがに豊富。
(スローモーションとかは勿体無い気がしたけれど)
昔から聞く“殴る方だって痛い”をこんな形で観せられるとは。
そしてそれそのまま武器になるんだと感激した。
奥野瑛太の絶妙使い含め役者陣もエネルギッシュ。
しかし久々にこいつはぶっ殺さないとすまないレベルの敵だった。
宴会で女をはべらして偉そうにするタイプの下衆なボスキャラ懐かしい…