思ってたのと違った事自体がダメとは思わないし自主制作レベルでの挑戦的な内容も嫌いなワケじゃないが正直言ってノレなかった。
風刺に関してはワシ自身も思う事常々なモノであるにも関わらず…である。
個々に見れば悪くない俳優陣も演技の方向性が散らばって見えてしまい作品全体のバランスがちぐはぐ。
管理し切れていない印象。
狙った演出も好きなモノの切り貼りに見える。
キツい言い方をすれば作り手の「ドヤ!」が強い。
(監督のファンにはウケるのかもしれないが)
とにかく主演の川瀬陽太氏が引っ張ったおかげで何とか保てている。
予告でも使われているダイレクトな決めゼリフ等は嫌いじゃない。
ファンムービー/同人映画と思えば優しく見れる気がするが、とにかく管理社会/全体主義へのアンチテーゼと作り手のやりたかったであろう事がワシの中ではあまりにも上と下に開き過ぎていて非常に落ち着かない作品だった。
何かのオマージュなのかワシは知らない(分かる人には良いのかもしれない)が
〈The End〉
のフォントで頭を抱えた。