シャマラン監督最新作。予告を何度も見せられて期待値上がってただけに、低予算映画っぽい本編に白けたんだけど、最後の種明かしの切れ味がシャマランぽく決まっててそこは良かった。いったん足を踏み入れた空間から出られなくなる不条理モノは最近だと「ビバリウム」があったね。
リゾートに来たそれぞれ事情を抱える家族がオーナーからプライベートビーチを案内され、そこでは何故か30分で人の1年が経過するという不可解な現象が起こるという話。この現象の説明は何だかなーって感じだけど、カメオ出演を遥かに通り越したお馴染みのシャマラン監督の役柄が分かるところからの真相が上手いと思った。
人物の遠近を強調的に対比させた映像と、対象物を隠すようにあえて見せない焦らしのカメラワークが印象的。ここから最終的にある二人が同じ遠近距離に収まって見つめ合うカットはジーンと来た。
中盤、身体の成長に精神年齢が伴ってないはずなのにカップルが成立するくだりはいくらなんでも不自然。精神を病んだキャラの言動も異常過ぎて、このグダグダのコメディ感に苦笑。
歳の取り方が均一じゃないのが気になったものの、子どもたちが成長していく各年齢の俳優さんにちゃんと似た人を配役してるのが見事で、キャラが上手く繋がってたね。ジャック・ニコルソンとマーロン・ブランドが共演した映画は思わずググッた(知らない映画だった‥)。
