シャマラン作品を劇場で観るのは随分久しぶりだ。
その劇場には公開間もないにも関わらず2割程度の観客のみ。
そんなことはどうでもよい。
いやぁ…参りました。
非常に面白かった!とにかくテンポが良く、次から次へとアクシデントが発生し飽きさせない作りで中弛みも無し。
今作品はかなり大衆向けに作られているように感じた。伏線の張り方やその回収も丁寧かつわかりやすい。また若干ステレオタイプではあるものの個性的なモブ(人種も多様)の起用で各人らの特徴が捉えやすいと感じた。
グロいシーンこそ少ないものの、精神的に嫌だな…と思える描写がかなりあり監督のセンスが研ぎ澄まされていたと思う。
また『老いてゆく』ことで起こる様々な事象は決して他人事ではなく、いずれは自身にも訪れることと緊張感すら憶えた。
観る人によって(登場人物の誰に感情移入するか)作品が放つメッセージ性は大きく異なるだろう。
しかしながらクライマックスのあの展開は個人的には不要かな、蛇足かと。
薄っぺらい正義を垣間見てしまった気分。
私的にはシャマラン映画の中でNo.1となったことも付け加えておこう。
素晴らしかった。