シャマラン監督は強い少年性と野望を併せ持つ監督で作品にはいつも作家性が色濃く出る。
今回はいつものユーモアを抑えてオフビートなストーリーテリングだった。
突拍子もない設定を丁寧に描いて現実味を持たせて観客の心ををスクリーン没入させる。
抑えの効いた演出が今回良かったなと思う。
古典ホラーな演出がありつつも、奇妙なシーンの時に大きな音を出してびっくりさせずにさらっと映し出すだけとかもあり、僕はこっちの方が好みだな。
予告編は見せすぎなので見ずに映画館に行って欲しい。
キャッチコピーは『謎解きタイムスリラー』という事だがあまりにもしっくりこない。コピーライターも自覚してるかもな。
ジャンルはホラーでもサスペンスでもなくシャマラン。若しくはジョジョの奇妙な冒険か。スタンドは出てこないけど。
スコア3.9ですがだいぶ面白かった。
奇妙な世界設定に世代がバラバラの人間を何人か放り込んで観察する感じなんですが、予想のひとつ上、ふたつ上、みっつ上、更に…と驚きの展開が続いてく感じが面白かったです。
シャマランファンの僕にとっては至福の一本でした。
オリジナリティが高いので他の作品を引き合いに出して面白さを伝えるのが中々困難です。
